制御用CISCマイコンM16Cファミリーの最上位シリーズである高性能32ビットCPUコアR32C/100を搭載した車載機器向けのフラッシュメモリー内蔵マイコン「R32C/120グループ」など合計11グループ50品種

　ルネサス　テクノロジは、同社の制御用ＣＩＳＣマイコンＭ１６Ｃファミリーの最上位シリーズである高性能３２ビットＣＰＵコアＲ３２Ｃ/１００を搭載した車載機器向けのフラッシュメモリー内蔵マイコン「Ｒ３２Ｃ/１２０グループ」「Ｒ３２Ｃ/１３３グループ」など合計１１グループ、５０品種を製品化し、５月から順次、サンプル出荷を開始する。

　 サンプル価格は１千円から２千円。０９年９月から月１０万個（合計）で開始し、１１年１月には同６０万個（同）を予定している。

　 新製品は、共通の特徴としてＣＰＵアーキテクチャの改善、３２ビット乗算器や単精度ＦＰＵ、高機能のバレルシフタなどにより性能向上を図っており、Ｍ３２Ｃ/９０シリーズに比較し、同じ周波数であれば約２倍の処理性能を実現する。

　 高速の読み出し書き込み性能を持ち、高信頼性のフラッシュメモリーを内蔵している。また、データ格納用のフラッシュメモリーとして、ＥＥＰＲＯＭエミュレーションデータフラッシュを内蔵している。

　 さらに、三相モーター制御を行えるタイマーやウオッチドッグタイマー、高度なインテリジェントＩ/Ｏ、Ａ/Ｄコンバータ、シリアルインターフェイス、ＤＭＡコントローラ、ＣＡＮなど車載制御を行う上で有用な機能を豊富に搭載している。パッケージは、８０ピン−１４４ピンＬＱＦＰで供給される。