080212_05
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
2月12日 |
080212_05 |
ミツミ電機 |
変換部品 |
モータ・アクチュエータ |
パソコン・OA機器・LAN用 |
デスクトップパソコンの液冷システム用ポンプとモーターを一体化した小型仕様で高流量かつ静音(出デシベル以下)タイプの「トロコイド式ポンプモーターM50BLP-1」
ミツミ電機はこのほど、デスクトップパソコンの液冷システム用に、ポンプとモーターを一体化した小型仕様で高流量かつ静音(30デシベル以下)タイプの「トロコイド式ポンプモータ M50BLP―1」を開発、6月から量産を開始する。
サンプル価格は5000円(消費税別)。台湾の台北美上美で、6月から月産5000個の量産を開始し、09年7月には月産3万個を予定している。
新製品は、デスクトップパソコンの液冷システムや、そのほかの液体搬送用ポンプ用途に開発した。
パソコンの高性能化に伴い、CPUや周辺デバイス(ビデオチップなど)の発熱量がさらに高まると、現状のファンを使用した空冷システムでは対応が厳しくなる。また、ファンモーターの静音化対策は、コストと性能面から難しくなってきている。このため、CPUや周辺デバイスの冷却は今後、空冷・放熱板から液冷への移行が予測されている。
同社では液冷システムを既に実用化し、ポンプモーターの開発を継続してきたが、量産を前提とした製品を開発したもの。
特徴は▽ポンプ部とモーターを一体にした小型仕様▽自吸力を備え、高圧力(30kPa max)により毎分1.2リットルの高流量を実現▽傾きや設置方向の影響がない構造▽優れた静音性を備え、仕様により30デシベル以下も可能▽ポンプ内に空気が混入しても自己復帰することが可能――などだ。
主な仕様は、最大揚程30kPa。最大流量1.2リットル/min以上。消費電力8W(電圧12V)。外形寸法50×50×高さ35ミリメートル。
同社では、今後もトロコイド式ポンプモーターの小型製品の設計を進めるとともに、パソコン以外の液冷ユニットにも対応可能な製品開発を推進する。
▽トロコイド式=ポンプ本体内に歯数の異なるインナロータとアウタロータが偏心して組み付けられ、歯と歯のすき間の変化により水圧を発生させ、液体を送る方式。 |