デジタル家電製品向けAC電源で必要な検出・保護機能を1パッケージ化して製品の回路設計コストと消費電力を大幅に削減したAC入力+電源保護IC「MM3313AF」

　ミツミ電機は、ＡＣ（交流）電源で必要な検出・保護機能を１パッケージ化してし、製品の回路設計コスト、消費電力を大幅に削減できるＡＣ入力プラス電源保護ＩＣ「ＭＭ３３１３ＡＦ」を開発、４月から量産出荷を開始する。

　 当初、月産１０万個でスタートし、１２月に同１００万個に引き上げる予定。生産は北海道・千歳事業所で行う。

　 最近のデジタル家電製品は、マイコン搭載によるソフトウエア制御の比率が上昇、停電や意図しないコンセントの抜き差しを素早く検知し、迅速に退避処理を行う必要がある。

　 新製品は、そうしたＡＣの入力状態を検知する電源用ＩＣ。ＡＣ電源に必要なＰＦＣ（パワー・ファクタ・コントロール）などの過電圧保護・出力電圧低下検出・ＡＣ入力外れ検出といった三つの検出機能を備える。これにより、少ない部品点数で保護回路を構成できる。検出精度が高められ、待機電力削減が可能。

　 検出電圧は２.５Ｖプラスマイナス２％（ＤＥＴ１、ＤＥＴ２）/１.２５Ｖプラスマイナス２％（ＡＣ、ＤＥＴ）。消費電流は６０マイクロＡｔｙｐ。動作電圧は４−３０Ｖ。主な用途は、ＦＰＤ−ＴＶ、パソコン、プリンタ、ＨＤＤ/ＤＶＤレコーダなど。