車載用途に最適なワールドワイドビデオ信号3方式に対応したビデオデコーダと液晶ディスプレイコントローラをワンチップ化した小型液晶モニター用LSIと中型モニター用で高機能なLSIの2機種

　ＯＫＩ（沖電気工業）は、ワールドワイドビデオ信号３方式（ＮＴＳＣ、ＰＡＬ、ＳＥＣＡＭ）に対応したビデオデコーダと中・小型液晶モニターに必要な各種映像調整機能を搭載し、高画質を実現した液晶ディスプレイコントローラをワンチップ化した小型液晶モニター用ＬＳＩ「ＭＬ８６Ｖ８２０７」（１２００円、税別）＝写真＝と、中型液晶モニター用で高機能なＬＳＩ「ＭＬ８６Ｖ８２０９」（１５００円、同）の２機種を開発、今月からサンプル出荷を開始した。

　 両機種ともに、ＩＳＯ/ＴＳ１６９４９に準拠した高信頼性を実現し、カーナビなどの車載液晶モニター用途に最適。量産出荷はＭＬ８６Ｖ８２０７が１２月、ＭＬ８６Ｖ８２０９が１０月を予定している。

　 ２機種のＬＳＩは、液晶モニターの映像処理を実現するために必要なビデオデコーダ、スケーラ、オン・スクリーン・ディスプレイ、ＬＣＤコントローラなどの機能をワンチップ化している。これにより、実装面積の削減が可能となり、スペースが限られているカーオーディオなど車載システムに最適だ。

　 また、車載用途に限らず高範囲な温度環境で使用される監視用モニター、中・小型液晶テレビなど幅広い分野に応用できる。

　 今後同社では、このＬＳＩをベースにノイズリダクション機能の追加、ＬＶＤＳなどの映像インターフェイスを採用していくことも検討し、より付加価値の高い画像ＬＳＩ商品の開発、提供を行っていくとしている。