ISO/IEC18000-6　Type Cに完全準拠しセキュア電子タグプロジェクトが開発したセキュアRFIDプロトコルを搭載したUHF帯RFID用ICチップ「RKT123」とこれを搭載したインレット「RKT132MHD001」

　ルネサス　テクノロジは、ＲＦＩＤの国際標準規格ＩＳＯ/ＩＥＣ１８０００−６　ＴｙｐｅＣに完全準拠し、セキュア電子タグプロジェクトが開発したセキュアＲＦＩＤプロトコルを搭載したＵＨＦ帯ＲＦＩＤ用ＩＣチップ「ＲＫＴ１３２」と、ＲＫＴ１３２を搭載したインレット「ＲＫＴ１３２ＭＨＤ００１」を製品化した。

　 ２月から、サンプル出荷を開始する。量産は３月から月５０万個で開始し、９月には月５００万個を予定している。

　 ＲＫＴ１３２は、メモリー容量としてはＩＤ格納用に２４０ビット、ユーザー利用向けに１５３６ビットを搭載している。大容量のため、複数のユーザーごとに分割して情報を記録できることから、システムの応用範囲を拡大できるなど使い勝手が向上する。

　 また、セキュアＲＦＩＤプロトコル搭載によりユーザーメモリー領域を複数ブロックに分割して、ブロックごとにパスワードを設定して読み出しや書き込みの禁止設定ができる。便利な機能として、タグ情報応答機能も備えている。

　 ＲＫＴ１３２ＭＨＤ００１は、ＩＣチップのＲＫＴ１３２にアンテナを接続した幅が９１.２ミリメートル、ピッチが２５.５ミリメートルのテープ使用のインレット。ラベル加工し、段ボールに張り付けた状態で８６０メガ−９６０メガヘルツの周波数帯域で最適な特性を得られるよう調整済みとなっている。

　 価格は、ＲＫＴ１３２のウエハー（切り溝あり）が３０万円/１枚、インレットが２万円/１００個。