電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
1月23日080123_01 テキサス・インスツルメンツ 半導体集積回路 汎用リニアIC 一般産業用

微小信号を扱う医療用画像処理やワイヤレス通信装置向け従来品に比べ30%削減した低消費電力で64ピン9ミリ角の小型パッケージ入り高性能チャンネルの新A/Dコンバータ


 日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI、山崎俊行社長)は22日、従来品に比べ30%削減した低消費電力と64ピンで9ミリメートル角の小型パッケージの高性能チャンネルの新ADC「ADS5281」の受注開始を発表した。新製品は、微小信号を扱う医療用画像処理やワイヤレス通信装置向けに開発されたもので、この分野に強い日本市場におけるビジネス拡大を期待する。今年後半からの量産出荷開始を予定している。

 ADC(A/Dコンバータ)は、デジタル機器市場拡大に対応する形で近年、着実に需要が拡大している。

 こうした中でTIは、ローパワー(低消費電力)、マルチ・チャンネル、高効率を目指し、ハイ・スピードADCファミリーの拡充を図る。

 ADS5281ファミリーは、10―12ビットの分解能で8回路で最小かつ低消費電力を提供することにより、高エネルギー効率システムを顧客に提供する。

 ADS5381ファミリーはADS5281、ADS5287の3品種構成。既存製品に比べ、30%も少ない消費電力で動作する。

 ADS5281ファミリーは、最高サンプル・レートの63MSPS動作時に1回路当たり77ミリWの低消費電力を提供。ダイナミック・スケーリング機能を使用し、30MSPSのサンプル・レートで動作する場合、消費電力は1回路当たり48ミリWまで低下する。

 低周波雑音抑圧モードは、1/f雑音(フリッカ雑音)の抑圧でSNRを最高4.2デシベル改善でき、さらにオーバーロード・リカバリ回路により過大入力から素早く回復し、信号処理を再開できる。同社の8回路内蔵の新型可変ゲイン・アンプ「VCA8500」とのインターフェイスに適合する。

 DSPとADCデータコンバータICを持ち、シグナル・チェーンを提案できることをはじめ、ツールの提供、サポートにより最終製品の市場投入までの時間短縮に貢献できることも、新製品の市場導入をスムーズにする。

 新製品のターゲットは、画像処理システムを搭載する超音波診断装置やMRIなどの電子医療機器、工業用画像処理、無線通信および複数のチャンネルデータ処理分野となっている。


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