携帯電話やPDAなどバッテリー駆動でスペースに制約のある携帯機器向けに最適で低消費電力・コスト重視のMEMSソリューションとなる３軸アナログ出力加速度センサー

　スイスの半導体大手、ＳＴマイクロエレクトロニクスは、３軸アナログ出力加速度センサー「ＬＩＳ３４４ＡＬ」＝写真＝を発表した。

　同製品は携帯電話や携帯メディアプレヤー、ＰＤＡ、リモコンなどバッテリ駆動で、スペースに制約のある携帯機器に最適の低消費電力、コスト重視のＭＥＭＳソリューション。ＳＴの超小型「低Ｇ」リニア加速度センサー・ファミリーの新製品として提供する。

　「ＬＩ３４４ＡＬ」は、機器の向きに関係なく３軸検知機能を提供。加速度の値を非常に低いノイズレベルで測定可能だ。低コストの４×４×１.５ミリプラスチック・パッケージを採用しており、超小型で堅牢な設計によって最大１０キログラムの耐衝撃性を実現した。

　フルスケールの出力範囲はプラスマイナス３.５グラム。内蔵のセルフテスト機能で、ユーザーは機械的部分と電気的部分を検証できる。ＳＴの鉛フリー技術「ＥＣＯＰＡＣＫ」の使用で、ＲｏＨＳにも準拠している。

　データ完全性の保護、ユーザー・インターフェイス、盗難防止システム、遠隔機器制御、モーションベースのインテリジェント電源管理、スポーツや医療向け監視機器など、広範囲な用途に対応するこの新製品は、現在、量産出荷中。大量ロットでの単価は１.４ドル。