FPGAやASIC,マイコンなどのPOL(負荷点）コンバータとして利用可能でPWM制御ICと2個のHEXFETパワーMOSFETチップを5x6ミリの小型パッケージに収めたマルチチップモジュール

　インターナショナル・レクティファイアー・ジャパン（ＩＲジャパン、東京都豊島区）は、ＤＣ−ＤＣコンバータの新マルチチップモジュールシリーズ「ＳｕｐＩＲＢｕｃｋ」（スーパーバック、型番＝ＩＲ３８ｘｘ）のサンプル出荷を開始した。１万個購入時の単価は２.２５ドルから。

　 新シリーズは、ＰＷＭ（パルス幅変調）制御ＩＣと２個のＨＥＸＦＥＴパワーＭＯＳＦＥＴチップを５×６ミリの小型パッケージに収めたマルチチップモジュール。ＦＰＧＡやＡＳＩＣ、マイコンなどのＰＯＬ（負荷点）コンバータとして利用できる。

　 サンプル出荷したのは９品種で、最大出力電流が４Ａ、７Ａ、１２Ａの製品があり、うち６品種スイッチング周波数は最大６００キロヘルツ（固定）となっている。入力電圧範囲は２.５−２１Ｖ、出力電圧範囲は０.６−１２Ｖ。

　 プリバイアス起動機能、瞬断電流制限機能、温度上昇時の遮断機能を標準装備している。

　 また、３品種はスイッチング周波数を３００キロヘルツにして、出力電流能力を２Ａと大きくしている。

　 新シリーズは、ディスクリート（個別）部品で構成した回路に比べて、実装面積を７０％小さくすることができ、最大負荷時の効率は従来品に比べ８−１０％向上する。