071206_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
12月6日 |
071206_01 |
ヨコオ |
ユニット |
電源・アンテナ・高周波部品 |
デジタル情報家電用 |
携帯電話やモバイルPCなどへの内蔵用国内ワンセグ(ISDB-T)と欧州DVB-H両システムの受信が可能な地上デジタルTV受信用内蔵(LAN付き)アンテナ
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ヨコオは、携帯電話やモバイルPCなどへの内蔵用に、国内ワンセグ(ISDB−T)と欧州DVB−Hの両システムの受信が可能な「地上デジタルTV受信用内蔵アンテナ(LNA付き)」を開発した。LTCC小型チップアンテナと専用アンテナモジュールによる構成で、全帯域電子同調化とホイップアンテナに近いS/N性能を実現した。同社は、携帯端末内蔵用地上デジタルTV受信アンテナの本格立ち上がり時期を08年から09年と想定し、当初月産20万−30万個規模の生産体制構築を計画する。今後は、携帯端末内蔵用地上デジタルTV受信アンテナを、アンテナ事業の新しい柱の一つに育成していく方針だ。
現在の国内ワンセグ市場では、高感度受信要求からホイップタイプアンテナが全盛となっているが、デザイン面からアンテナ内蔵化への市場ニーズは強い。欧州市場でも、各携帯電話メーカーが将来に向けて内蔵タイプアンテナの検討を進めているとされる。
同社の地上デジタルTV受信用内蔵アンテナは、こうしたニーズに対応して開発したもの。
同アンテナは、LTCC小型チップアンテナ(標準サイズ20×4×1.5ミリメートル)と専用アンテナモジュール(6.5×5×1.5ミリメートル)による構成で、業界最小水準の標準搭載面積(0.3CC)を実現。アンテナモジュールは、独自方式(特許出願中)の電子同調・低雑音増幅回路を内蔵している。全帯域電子同調化とホイップアンテナに近いS/N性能を実現した。電子同調回路は低電圧・低消費電流特性設計(3V・2mA)。
アンテナ専業メーカーとして培ってきた製品開発力と、自社独自開発のLTCCプロセスを活用した社内生産により、小型・高性能化を実現した。搭載対象機器へのチューニング・評価などの技術サポートも含め、一貫した対応が可能だ。既に大手セットメーカー向けに、サンプル提供を開始している。
端末にアンテナを内蔵する際、確実な電波受信のため、地板のグランド端面とアンテナ搭載個所の間に距離を設ける必要がある。一般の携帯電話外付けタイプのワンセグ受信用ホイップアンテナでは搭載容積が1CC程度必要だが、同社の内蔵アンテナは、チップアンテナ、同調モジュール、空間ギャップを合わせ0.3CCの搭載容積を実現した。
同社は、携帯電話市場向けを中心に、地上デジタルTV受信用内蔵アンテナの開発・拡販を今後も強化していく方針で、「特性改善を進め、ホイップアンテナと同等のS/N性能の内蔵アンテナ開発を目指す」(高瀬信太郎・執行役員CED事業部長)としている。
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