071113_02
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
11月13日 |
071113_02 |
テーダブリュ電気 |
ユニット |
電源・アンテナ・高周波部品 |
移動体通信機器用 |
ワンセグ携帯向け最大直径を約3割・部品体積比で焼く5割の小型・小径化を図った筐体内収納・伸張タイプのワンセグ放送用2段式アンテナ
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テーダブリュ電気(横浜市都筑区池辺町3891、津村元史社長)はこのほど、携帯向けワンセグ放送用アンテナとして、独自技術により小型・小径化を図った筐体内収納・伸張タイプのワンセグ放送用2段式アンテナを開発し、同アンテナ市場に本格参入した。これまでの業界標準品と比較し、最大直径を約3割小径化し、部品体積比で約5割の削減に成功した。特許出願済み。携帯電話のデザイン設計自由度向上に貢献する。既に量産供給を開始しており、今後さらに拡販を強化していく計画だ。
ワンセグ携帯の収納・伸張タイプアンテナは、電波状態に合わせ、端末本体の向きを変えずにアンテナを回転・位置決めすることによって最適な受信状態が得られるが、その構造からアンテナ自体が大きくなるという弱点があった。最近の携帯電話は、ワンセグ放送機能を含め高機能化が進んでいるが、同時に薄型・小型化も必須という相反する事項に直面している。
同社のワンセグアンテナは、こうしたニーズに対応して開発したもので、業界標準品と比較し大幅な小型化を実現。従来品ではアンテナ伸張時、位置出しのためのクリック動作は0度から180度の回転範囲で1―5カ所しかなかったが、同社独自の機構構造で計9カ所のクリック動作を持たせることを可能とした。
モバイル時の振動により、アンテナが倒れやすいという問題に対応する。使用する際、筐体からアンテナが取り出しにくいという問題を解決するため、アンテナ先端部にプッシュプッシュ機構を採用することもできる。取付部はネジタイプでMφ3.5。従来のMφ5と比べ、体積を約5割ダウンする。同社独自の構造により、さらに体積を小さくできる機構も開発中で、Mφ5比で体積65%ダウンを目標に置く。生産は国内で行い、近く月産50万個の体制を整える。
同社は1970年創業の電子部品メーカーで、スピーカやアンテナ、携帯オーディオ用インナーホン&リモコン、ポリバリコン、ミニボリューム、メタルプレス部品などを手掛け、プレス金型の内作も行う。
アンテナ事業は5年ほど前から立ち上げ、携帯電話をはじめパソコン、無線機、車載通信機、カード通信機などの分野向けに各種アンテナの開発・製造を行っている。今後もアンテナを軸に、ユーザーに役立つ小モノ精密機構部品の開発・製造に力を注ぐ。
国内では技術開発と営業活動が中心で、海外生産では中国に3工場(青島、東莞、肇慶)の体制を構築している。 |