電波プロダクトニュース



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10月23日071023_06 友達光電(台湾AUO) 表示デバイス 液晶・プラズマ・CRT デジタル情報家電用

次世代LCDテレビ向け静止状態で5千対1という超高コントラスト比を提供する第3世代AMVA技術や50%以上の省エネルギーを実現する環境配慮設計のLCDパネル


 【台北支局】台湾の友達光電(AUO)はこのほど、次世代LCDテレビ向けとして、静止状態で5千対1という超高コントラスト比を提供する第3世代AMVA技術や、モジュールの薄型・軽量化を可能にするデザイン、50%以上の省エネルギーを実現する環境配慮設計のLCDパネルを発表した。

 AMVAはAUOの超広視野角技術で、05年に1200対1のコントラスト比を実現する第1世代技術、06年には2500対1の第2世代技術を発表した。

 今回発表した第3世代技術は、新しい画素設計、色素の最適化、バックライトと光学膜を統合する技術などを用いて、静止状態で5千対1の高コントラスト比を実現した。広視野角による色変化の問題も改善し、従来以上の超広視野角を提供する。

 業界ではパネルのコントラスト比を高める手法として、LEDバックライトに注目しているが、量産化にはまだ時間を要する。これに対してAUOの新技術は、CCFL(冷陰極蛍光ランプ)を使い、極めて高いコントラスト比を可能にしたのが特徴だ。

 モジュールの薄型化を図る超薄型スリムベゼルデザインは、従来の薄化技術によって生じる輝度ムラの問題を克服した。

 光学デザインの手法を用いることで、CCFLの数はそのままに輝度を維持しながら、モジュールを薄くする。例えば、32インチのLCDテレビパネルなら、モジュールの厚さを従来の32・5ミリから20ミリに圧縮。重量も2キロまで減量できる。

 同社では既に薄型・軽量のテレビ向けとして、32、37、42型に対応するデザインを用意、08年第1四半期の商品化を予定している。

 AUOは今回さらに、省エネパネルも発表した。CCFLに改善を加えることで、32型のテレビ用パネルでは、消費電力最大50%カットが可能だ。また、500nitsの輝度、3千対1の高コントラスト比を実現した。例えば1日に6時間、テレビを見る家庭なら、年間158kW時の電力が消費でき、大気中に排出される二酸化炭素量を109キログラム削減できる。こちらも、08年第1四半期に量産開始の予定だ。


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