ノートPCなどのデジタル機器に対応するため大容量・低ERSを維持しながら小型化を図った導電性高分子アルミ固体電解コンデンサ

　日本ケミコンは、導電性高分子アルミ固体電解コンデンサ「ＰＸＥシリーズ」＝写真＝で小型品を追加した。ノートパソコン、ＶＧＡカードなど、デジタル機器の幅広い分野に対応するために、大容量、低ＥＳＲを維持しながら小型化を図ったもの。

　今回追加したのは２.５―６.３Ｖ定格の静電容量３３０―５６０マイクロＦの製品。サイズがφ６.３×７.７ミリメートルもしくはφ８×６.７ミリメートルであった製品を、静電容量、ＥＳＲ値を維持したまま、いずれもφ６.３×５.８ミリメートルに小型化したもの。最大で約４５％の体積削減を達成した。

　同様に２.５―１６Ｖ定格で静電容量１８０―２２００マイクロＦの製品では、φ８×１２ミリメートルをφ８×１０ミリメートルに、φ１０×１２.２ミリメートルをφ１０×１０ミリメートルにそれぞれ小型化した。

　今回の技術は自社開発した最新の高容量電極箔と、最適化された導電性高分子材料などの新規構成材料を採用した。

　これまでの「ＰＸＥシリーズ」は、同社標準品「ＰＸＡシリーズ」からＥＳＲを約４０％低減した超低ＥＳＲ品に位置付けられる製品。

　定格電圧は２.５―１６Ｖ、静電容量は３３―２７００マイクロＦをカバー。サイズはφ５×５.８―φ１０×１２.２ミリメートル。

　戦列化した新機種は２.５Ｖ品を既に量産開始。６.３Ｖ品は１１月からサンプル出荷を始める。