DVCやDSCの伝送信号の高速化に対応し極細線同軸コネクタと同等性能を実現した0.3ミリピッチ・シールド対応のFPCコネクタ

　ＤＶＣやＤＳＣの伝送信号の高速化に対応する０.３ミリピッチ・シールド対応ＦＰＣコネクタ「ＥＮ―３１シリーズ」を開発、今月から販売開始すると発表した。サンプル価格は２００円。生産能力は月産３０万個。

　ＤＶＣやＤＳＣなどの高画質・高性能化に伴い、伝送信号の高速化が進んでいる。高速伝送に対応した内部接続用コネクタの要求も高まり、撮像素子や液晶とメーン基板の接続は、現在は主に極細線同軸コネクタが使用される。

　同社は業界に先駆け、極細線同軸をシールド付きＦＰＣに置き換えることを提案し、ＥＮ―３１シリーズを開発したもの。同シリーズは極細線同軸コネクタと同等性能を実現し、高速伝送に対応する。

　コネクタは金属シールドに覆われ、シールド特性とコネクタ剛性アップにより高接触信頼性を確保。シールド付きＦＰＣとの組み合わせにより、ＦＰＣとコネクタ一体グランドを強化し、より効率的なＥＭＩ対策が可能。

　コンタクトはＮ―ＺＩＦ構造により、ＦＰＣ挿入がワンアクションで簡単に行える。独自のレバー構造（特許出願中）によるＦＰＣ抜け止め機構付き。０.３ミリピッチ・実装高さ１.２ミリメートル。自動マウンタ対応でエンボステーピング方式による供給。ＲｏＨＳ指令適合品。

　定格電圧電流ＡＣ／ＤＣ５０Ｖ０.３Ａ。使用温度範囲マイナス４０―プラス８５度Ｃ。信号速度１.２５ギガｂｐｓ（参考）、差動特性インピーダンス１００Ω（参考）。