パワーエレクトロニクス用高電圧インバータ回路など向け105度C保証高許容リプル電流対応の基板自立型アルミ電解コンデンサ

　ニチコンは、１０５度Ｃ保証高許容リプル電流対応の基板自立型アルミ電解コンデンサ「ＧＷシリーズ」と、ネジ端子型８５度Ｃ保証小型品アルミ電解コンデンサ「ＮＫシリーズ」を今月から量産する。

　ＧＷシリーズ、ＮＫシリーズとも、新開発の高安定電極箔、低密度高耐圧電解紙、長期安定性向上電解液を採用することで、ＧＷシリーズは現行の基板自立型小型品ＧＮシリーズとほぼ同等サイズで、高許容リプル電流対応と長寿命化を実現。ＮＫシリーズは現行のネジ端子型品ＮＸシリーズとほぼ同等の定格リプル電流で小型化した。

　ＧＷシリーズは、定格リプル電流ＧＮシリーズの約１.５倍。耐久性もＧＮシリーズの１０５度Ｃ2000時間に対し、１０５度Ｃ3000時間と１.５倍にした。

　φ３５×４５Ｌミリ品の定格２５０Ｖ１５００μＦ品で定格リプル電流３.７５Ａｒｍｓ、同定格４５０Ｖ４７０μＦ品で同２.６７Ａｒｍｓ。定格電圧２００―４５０ＶＤＣ、定格静電容量範囲８２―２２００マイクロＦ、製品寸法φ２２×２５Ｌ―φ３５×５０Ｌミリ。

　スイッチング電源、汎用インバータなどの平滑用として長野工場で今月から月産１００万個で量産に入る。

　ＮＫシリーズは、４００Ｖ３３００マイクロＦ品でＮＸシリーズがφ６３.５×１３０Ｌミリだったのをφ６３.５×９５Ｌミリに、４５０Ｖ４７００マイクロＦ品でＮＸシリーズがφ６３.５×１９０Ｌミリだったのをφ６３.５×１５５Ｌミリにそれぞれ小型化した。

　定格電圧３５０―５００ＶＤＣ、定格静電容量範囲１０００―１８０００マイクロＦ、製品寸法φ５１×６０Ｌ―φ９０×２３５Ｌミリ、耐久性８５度Ｃ5000時間保証。

　パワーエレクトロニクス用高電圧インバータ回路などの各種産業機器用に、長野工場で今月から月産１００万個で量産を開始する。