071002_02
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
10月2日 |
071002_02 |
ミクロナス(スイス) |
半導体集積回路 |
専用IC |
デジタル情報家電用 |
フルHDフレームレートに対応し50-60ヘルツの放送コンテンツを100/120ヘルツで再生するベクトル型のアップコンバータチップ
スイスの民生電子向け半導体メーカー、ミクロナスは最近、フルHDフレームレート変換チップ「FRC 94xyM」を発表した。
これは「truD FHD120」の第4世代製品で、ベクトル型の100/120ヘルツフルHDアップコンバータチップ。50―60ヘルツの放送コンテンツを100/120ヘルツで再生する。
同社製品マーケティングマネジャー、ヨハン・ウェイラー氏は「このチップはフルHD100/120ヘルツLCDおよびフルHDハイフレームレートPDPテレビ向けの完ぺきな製品。モーションブラーや映像フィルムのきしみを取り除き、スポーツや映画を風景パノラマのようにシャープにリアルに見せる」と語る。
同チップは、1920×1080pのフルHD信号を処理しながら、広い色域をサポート。入出力両面でLVDS(低電圧差動信号処理)インターフェイスを装備する。既に一部OEMメーカー向けにサンプルが出荷されている。
市場調査会社、米ディスプレイサーチによると、平面テレビはリフレッシュレート100/120ヘルツのフルHD製品への移行が必至で、100/120ヘルツを特徴とするLCDテレビの出荷数は、08年には1千万台に達する見通しだ。
■大画面市場に挑戦
大画面薄型テレビ市場は、「フルHD」を前面に押し出したLCDテレビが急速に出荷数を伸ばしており、40―50インチの分野では既にPDPテレビのシェアを上回った。LCDテレビの次の目標は、PDPの牙城である50インチ以上の分野でシェアを拡大すること。大画面ほどLCDの弱点があらわになるといわれるが、LCDメーカーはこぞって「100/120ヘルツリフレッシュレート」を武器に、新市場に挑む。
リフレッシュレート(垂直同期周波数)は、1秒間にディスプレイが画面を書き換える回数。一般的なLCDテレビのリフレッシュレートは50―60ヘルツだが、技術革新により今ではこれを倍の100―120ヘルツ(1秒間に100―120回画面を再描画)まで向上させることが可能となった。これにより、LCDテレビはモーションブラーといわれる独特のブレを解消し、滑らかな映像を提供することができる。
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