GSM11.11規格に対応した小型薄型で操作性も良好なトレイタイプSIMカード用コネクタ

　日本航空電子工業はこのほど、携帯電話規格のＧＳＭ１１.１１規格準拠プラグ・インＳＩＭカード接続コネクタの新製品として、トレイタイプの「ＳＦ９シリーズ」を開発、販売開始した。接続形態ブロックタイプ、ヒンジタイプに次いでトレイタイプを開発したもの。サンプル価格は１００円。販売見込みは月間２００万個。

　 ＳＩＭカード用コネクタは、電源状態ＯＦＦでのカードの抜き差しが多く、実装位置はバッテリ付近が多く、要求仕様も多種多様。

　 ＳＦ９シリーズは、バッテリ収納場所の横壁への実装を想定しており、小型薄型、ＳＩＭカード出し入れ時のトレイ操作が良い。

　 特徴は、実装高さ１.８×幅１８.９×奥行き２２ミリメートル（カード装着時２６.５ミリメートル）のロープロファイル構造。ノーマル実装、リバース実装の２タイプを準備。コネクタ本体はエンボス供給、トレイはトレー梱包。ＲｏＨＳ対応品、セカンドリフロー対応。Ｈ/Ｄをバランス良く５カ所設けて確実なＥＭＩ/ＥＳＤ対策を施すとともに、落下での瞬断対策にも考慮。トレイに保持ロックを設け、嵌合状態でのクリック感、引き当て位置での突き当て認識が容易でトレイの脱落を防止する。

　 適用市場は、携帯電話、ＰＤＡ/ＨＰＣ、ＰＣなど。一般仕様は、極数６極。定格電流１０マイクロＡ−１Ａ。耐電圧ＡＣ５００Ｖｒｍｓ、１分間。使用温度範囲マイナス２５−プラス８５度Ｃ。寿命回数５千回。