充電時の過電圧、過電流からシステムを保護する安全な充電回路を提供するリチウム・イオン電池バッテリチャージャフロントエンド用IC

　日本テキサス・インスツルメンツはこのほど、携帯電話その他のポータブル電子機器の充電時の保護機能を大幅に向上したバッテリ・チャージャ・フロントエンド用ＩＣ「ｂｑ２４３１４」＝写真＝と「ｂｑ２４３１６」を発表した。現在出荷中で、参考価格は０.７５ドル（１千個受注時の単価）。

　 ｂｑ２４３１４は、同社の制御用ＦＥＴ内蔵バッテリ・チャージャ・フロントエンドエンド用ＩＣファミリーｂｑ２４３ｘｘ初の製品。充電中の電源電圧のスパイク波形、電源アダプタの故障や不適合などが原因で発生する入力の過電圧、過電流やバッテリの過電圧状態からシステムを保護する安全な充電回路を提供する。

　 また、障害によって充電回路が故障した場合にもリチウム・バッテリへの特別な保護機能を提供する。

　 このＩＣは、故障の状態をＤａＶｉｂｃｉテクノロジーをベースとしたＤＭ３５５プロセッサやＯＭＡＰ３ファミリーのアプリケーションプロセッサをはじめとするホスト・プロセッサにリポートできることから、これらのプロセッサはそれぞれの状態に対応する動作を実行できる。

　 入力過電圧保護しきい値は５.８５Ｖとなっている。ｂｑ２４３１６の入力過電圧保護しきい値は６.８０Ｖ。パッケージは、小型２ミリメートル角の８ピンＳＯＮ（スモール・アウトライン・ノーリード）で供給される。