MOSFETを独自のSIPパッケージに内蔵しCCFL/インバータ駆動用電源など液晶TVの電源に最適な電流共振方式を採用した電源IC5品種

　サンケン電気は、ＣＣＦＬ、インバータ駆動用電源など、液晶ＴＶの電源に最適な電流共振方式を採用した電源ＩＣ「ＳＴＲ―Ｚ２５００」シリーズ５品種を開発、１０月１日から出荷を開始する。サンプル価格は１７００―２千円。１２月から月産５０万個で量産、０８年夏には１００万個に引き上げる。

　新製品は、電流共振方式の電源構成に必要な制御ＩＣに加え、一般的に外付けで構成していたパワー素子（ＭＯＳＦＥＴ２個）を独自のＳＩＰパッケージ（ＳＬＡタイプ）に内蔵して１パッケージ化。

　部品の削減と回路設計工数の低減を図り、容易に高効率（約９５％）な電流共振型電源を構成できる。

　特に、消費電力の多くなる中・大型クラスの液晶ＴＶ（３２インチ前後―４７インチ以上）のＣＣＦＬインバータ駆動用電源に最適。

　ＩＣがオン・オフするタイミングを自動的に適正化するデッドタイム自動検出機能を内蔵している。

　制御用ＩＣは６００Ｖ耐圧ＢＣＤプロセスを採用。動作周波数は最大３００キロヘルツとし、トランスの小型・薄型化に貢献する。

　待機時、ＩＣの起動を行う軌道回路も内蔵している。