070903_03
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
9月3日 |
070903_03 |
シャープ |
表示デバイス |
液晶・プラズマ・CRT |
デジタル情報家電用 |
液晶パネルの各画素にスキャナなどで利用されている光センサーを内蔵させタッチパネルフィルムを不要にしたシステム液晶
シャープは、液晶パネルの画素ごとに光センサーを持たせ、複数接触点読取可能なタッチパネル機能や、リアルタイムスキャナ機能を実現した、光センサー内蔵システム液晶を開発した。9月からサンプル出荷を始め、08年春から量産することを8月31日発表した。
サイズは1.5から10インチ以下の中小型。光センサーとドライバーチップは、既存TFT液晶製造プロセスで組み込めるため投資は少ない。サンプル価格は現行のタッチパネル付き液晶と同等を予定している。
現行のタッチパネルは、ディスプレイ表面に抵抗方式や静電容量方式のタッチセンサー膜を張り付ける方式が主流。スマートフォンやゲーム機、ATMやFA機器などで多用されているが、パネルの表示性能低下や厚み増が課題だった。
新システム液晶は、0.89ミリのパネル超薄型化、2000対1のコントラスト、視野角176度・応答速度8ミリ秒の新モバイルASV液晶技術を融合。光センサーシステム技術を加えた。液晶本来の高品位表示を維持し、将来的には指紋認証も可能な高性能入力デバイス機能を持つ。
シャープは09年度のタッチパネル付き中小型液晶ディスプレイの市場規模を2億台と予測。新規用途の開拓も進め、新液晶で4000―5000万台のシェア獲得を目指す。生産は三重・多気工場。市場に合わせ奈良・天理工場でも対応する予定。
シャープの07年度液晶デバイス売上高は1兆2千億円を見込む。中小型は40%で、その半分以上がシステム液晶。新システム液晶は09年度600億円の売上げを計画している。
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