フラットパネルディスプレイなど多極タイプの需要向け操作性に優れ高接触信頼性を確保した0.5ミリピッチFPCコネクタ

　ＳＭＫは６月２９日、０.５ミリピッチＦＰＣコネクタ「ＥＦ―５１シリーズ」を開発、今月から販売開始すると発表した。サンプル価格は１００円（４０極）。生産能力は月産１００万個。

　新製品はフラットパネルディスプレイ（液晶・ＰＤＰ）など、多極タイプのＦＰＣコネクタの需要が拡大する市場向けに開発した製品。多極タイプのＦＰＣコネクタは接触信頼性と操作性が重要となり、同シリーズはこの２点の向上を図ったもの。同社独自のフロントフリップロック構造（特許出願中）を採用することで、多極タイプにおいても高接触信頼性を確保している。簡単かつ軽い力で確実なＦＰＣ／ＦＦＣ接続作業が可能。製品レパートリは、２０極から８０極を揃えている。

　ＦＰＣロック時カバーに付加がかからない構造により、カバー外れ・壊れを防止。ＦＰＣの引き回し方向に制限がない。カバー回転により、簡単かつ軽い力で確実なＦＰＣ／ＦＦＣ接続作業が行える。

　実装高さは２.５ミリメートル。接触部の位置は下側。ＦＰＣ抜け止め機構付きタイプも揃えている。ＺＩＦ構造を採用。自動マウンタ対応でエンボステーピング方式による供給。ＲｏＨＳ指令対応品。

　用途は、フラットパネルディスプレイ、ＨＤＤ―ＤＶＤレコーダ、カーナビゲーション、ＭＦプリンタなど。

　主な仕様は▽定格電圧電流＝ＡＣ／ＤＣ５０Ｖ、０.５Ａ▽接触抵抗＝３０ｍΩ以下▽耐電圧＝ＡＣ１００Ｖ１分間▽使用温度範囲＝マイナス４０―プラス８５度Ｃ▽ＦＰＣ適合厚さ＝０.３ミリメートル―プラスマイナス０.０５ミリメートル。