25Vと高耐圧で0.8Aの高出力電流ながら小型パッケージVEC8を実現したゲートスイッチングデュアルドライバーIC

　三洋半導体は、薄型テレビやインバータ照明機器などに最適な、高耐圧で小型パッケージ（２.８×２.９×０.７５ミリ）を実現したゲートスイッチングドライバーＩＣ、ＴＮＤ３２ｘシリーズを開発、７月からサンプル出荷を開始する。

　 新シリーズは２５Ｖの高耐圧で０.８Ａの高出力電流仕様ながら、業界最小パッケージＶＥＣ８を実現したデュアル（２回路入り）ドライバーＩＣ・液晶テレビのバックライト用インバータドライバーやＰＤＰテレビのプラズマ放電用ドライバーに最適。また、照明機器用インバータドライバーなど含めた、映像機器や照明機器に使用されるパワーＭＯＳＦＥＴ、ＩＧＢＴなどのゲートドライブ用として、高耐圧・高出力電流、高速スイッチングの要求に応える。

　 デュアルドライバーとして業界最小、最薄を実現したことについて、ＭＯＳＦＥＴのレイアウトをストライプパターンから格子パターンに代え、オン抵抗値を３２％低減し、１７ｍΩ・平方センチメートルとするなどレイアウトを最適化。

　 ＴＳＳＯＰ８外形従来品に対し実装面積で５８％、厚みを２５％薄型化できるとしている。機能面でもデュアルドライバーＩＣとして業界最高レベルの２５Ｖ電源電圧を保証し、０.８Ａの高出力を確保。スイッチング遅延時間も３０ナノ秒と高速。

　 シリーズはデュアルインバータ、デュアルバファ、インバータ・バッファの３タイプを発売。

　 ０７年末で月産１００万個を計画。サンプル価格は１５０円。