チューニング電圧の高いVCOのアプリケーション向け業界初の公称15Vの高電圧チャージ・ポンプ付きPLLシンセサイザ

　アナログ・デバイセズ（ＡＤＩ）はこのほど、業界初の高電圧チャージ・ポンプ付きＰＬＬシンセサイザ「ＡＤＦ４１１３ＨＶ」を発表した。現在出荷中で、価格は２.４６ドル（米国における１千個受注時の参考単価）。

　 新製品は、チューニング電圧の高いＶＣＯ（電圧制御発振器）のアプリケーション向けに設計されており、公称１５Ｖという高電圧のチャージ・ポンプが特徴で、プライベート・モバイル無線（ＰＭＲ）や通信用試験機器などの設計に最適である。

　 今回、新しくチャージ・ポンプを回路を加えたことで高電圧のＶＣＯをパッシブ・ループ・フィルターで直接制御できるようになる。これにより、高価なアクティブ・ループ・フィルターが不要になり、材料コストだけでなくノイズや消費電流も低減できる。

　 ＡＤＦ４１１３ＨＶは、２００メガヘルツから４ギガヘルツの周波数範囲で電源電圧範囲２.７Ｖから５.５Ｖで動作する。デバイスは、低ノイズの位相周波数検出器、高精度の高電圧チャージ・ポンプ、プログラマブル・リファレンス分周器、プログラマブルＡおよびＢカウンタ、デュアル・モジュラス・プリスケーラで構成されている。

　 オンチップ・レジスタは、すべて簡単な３線インターフェイスで制御されている。