車載用特注アンテナの種類に関係なく高感度のAM/FMカーラジオ受信を実現する高密度実装型AM/FMアンテナ増幅用IC

　【ハイルブロン（ドイツ）ＰＲＮ＝共同ＪＢＮ】米アトメルは、フロントガラス、ルーフ、バンパーアンテナなど車載用特注アンテナの種類に関係なく、高感度のＡＭ／ＦＭカーラジオ受信を実現する高密度実装型ＡＭ／ＦＭアンテナ増幅用ＩＣ、ＡＴＲ４２５１の発売を発表した。

　ＡＴＲ４２５１のインピーダンス整合増幅回路は、小型化が進む最近の車載アンテナとケーブル延長距離が長いカーラジオで発生しやすい信号損失を補償するのに有効である。

　ＡＭ／ＦＭラジオはダイナミックレンジが大きく、そのために、移動中のアンテナシステムに電界強度の急激な変動が起こりがちで、その捕捉は極めて難しい。

　しかし、このＡＴＲ４２５１を使うことによって、そのような悪条件下でもゆがみのない明瞭な受信が可能になる。

　この高感度の受信品質は、最大３５デシベルのＡＭ利得値、ＡＭ／ＦＭ両モードにおけるＡＭとＦＭで異なる動作周波数範囲ならびに要件の違いに対応するために、ＡＭ用のバッファ増幅回路とは別にＦＭ用の低雑音増幅回路（ＬＮＡ）を使用している。

　ＡＴＲ４２５１のサンプルはＳＳＯまたはＱＦＮパッケージで販売中。１０万個の量産単価は０.６０ドルから。リファレンス設計デモボードも販売中。