電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
6月1日070601_03 ナショナルセミコンダクター 半導体集積回路 汎用リニアIC 通信インフラ用

解像度1080pのHD(高精細)放送ビデオ信号を最大毎秒60枚のフレームレートで非圧縮伝送を可能にする3ギガbpsシリアル・デジタルインターフェイス



 米・ナショナルセミコンダクター(NS)は、解像度1080pのHD(高精細)放送ビデオ信号を最大毎秒60枚のフレームレートで非圧縮伝送を可能にする「3ギガbpsシリアル・デジタル・インターフェイス」(3G SDI)製品群を発表した。各種業務用放送機器向けで、今年第2四半期から順次サンプル出荷を開始。世界最先端にある日本の放送機器市場での拡販を推進する。

 発表した3G SDI製品は、新放送ビデオ標準SMPTE(全米映画テレビジョン技術者協会)424Mに準拠。1本の同軸ケーブルで1080pの非圧縮ビデオ信号をシリアル伝送できる。

■低ジッタを実現

 3G SDI製品は、イコライザ、リクロッカ、ケーブルドライバーで構成されるチップセット製品と、SerDes(シリアライザ/デシリアライザ)製品。いずれも業界最高レベルの低ジッタを誇る。

 世界のHDテレビ放送企画は解像度として「1080i」または「720p」を採用し「1080p」による放送は実用化されていない。

 しかし「1080i」と「720p」と双方の規格に対し同時に高品位の映像を供給するには「1080p」規格による映像制作が必要とされている。

 既に一部の映像プロダクションなどでは「1080p」による制作が始まっている。だが、従来の「HD SDI」(伝送速度約1・5ギガbps)による同軸ケーブル2本を使用した形で実現。

 「3G SDI」により、同軸ケーブル1本での伝送が可能になり、従来のケーブルなど各種インフラを流用できるメリットがある。

 NSの新製品では「3G SDI」導入設計時に最大の問題となるジッタ特性を低く抑えている。そのため、伝送距離を長く取ることができる。

 またシリアライザ「LMH0340」は、外付けのケーブルドライバー、電圧制御オシレータ(VCO)などが不要で、従来の「HD SDI」ソリューションに比べ大幅に実装面積と消費電力を削減できる。

 同社放送ビデオ製品インターフェイスディビジョンのマイク・ヘンドリックスマーケティングマネージャーは「3G SDIに必要な製品をすべて、業界最高レベルの特性で揃えている強みがある。日本の放送機器メーカーはHD SDIを世界に先駆け導入した経緯があり、3G SDIも日本市場で普及が始まる。日本に重点を置いた販売活動を展開していく」と語っている。


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