コンシューマアプリケーション向け電源システムのコスト低減と省エネルギーに役立つインターリーブ臨界モード力率改善コントローラIC

　日本テキサス・インスツルメンツはこのほど、デジタルＴＶ、パソコン、エントリレベルのサーバー・プラットフォームをはじめとするコンシューマ・アプリケーションにおいて電源システムのコストの低減と省エネルギーに役立つ、インターリーブ臨界モードの力率改善コントローラＩＣ「ＵＣＣ２８０６０」を発表した。現在サンプル出荷中で、価格は１.３０ドル（１千個受注時の参考価格）。

　 新製品は、消費電力が７５Ｗ−１ｋＷのアプリケーション向けの高性能２フェーズ・コントローラで、従来のシングル・フェーズ臨界モードまたは連続導通モードによる回路方式と比較して、電源システムの設計をより簡素化すると同時に、スイッチング損失およびシステムコストの低減、基板実装面積の縮小に役立つ。

　 また、確実な１８０度の位相シフトによる入出力のリップルの低減、磁気部品の分散により熱管理を改善、軽負荷状態時のフェーズ・マネジメント機能、各フェーズ回路が独立した制御などを提供する「Ｎａｔｕｒａｌ　Ｉｎｔｅｒｌｅａｖｉｎｇ」テクノロジーを搭載している。

　 さらに、リップル低減機能によってリップル電流を大幅に低減でき、この機能により使用するコンデンサの容積を２７％低減できると同時に、小型で安価なＥＭＩ（電磁干渉）フィルターが使用できる。