独自の画像補正技術AIEを使いカーナビや車載モニター用に優れた視認性を確保し最適な動画像に補正するリアルタイム動画エンジンLSI

　ロームは、カーナビゲーションや車載モニター用に最適な動画像に補正するリアルタイム動画エンジンＬＳＩ「ＢＵ１５７３ＫＶ」を開発し、６月にサンプル出荷を開始、１０月から量産に入る。サンプル価格は１千円/個。

　新製品は独自開発の画像補正技術「ＡＩＥ（Ａｄａｐｔｉｖｅ　Ｉｍａｇｅ　Ｅｎｈａｎｃｅｒ）」を用い、セキュリティカメラ用に供給しているＡＩＥエンジンＬＳＩに新開発の画像処理機能を搭載した。

　 パッケージは６４ピンＶＱＦＰ。生産は前工程がローム本社、後工程がローム・インテグレイティッドシステムズ（タイランド）。月産５０万個でスタートする。

　 画像の明暗を最適に補正するとともに、テロップや字幕の輪郭を強調しエッジをシャープに表示。液晶ディスプレイの輝度特性に合わせ込むガンマ補正機能や、液晶バックライトの調光に必要なＰＷＭ信号を生成するジェネレータ機能により、ワンランク上の動画表示を実現した。ＱＣＩＦ（１７６×１４４）サイズから、最大ＷＶＧＡ（８６４×４８０）サイズの画像データに対応。１６対９のワイド画面表示が可能。

　 画像の輝度信号と色差信号を同時に補正し、明るすぎる部分と暗すぎる部分を最適化。エリアごとに画像の色差を補正し、色あざやかな画像に仕上げる。

優れた画像視認性

　 ＲＧＢ１８/１６ビットデータフォーマットに対応したＲＧＢ液晶インターフェイスを内蔵することで、人の目で見たような優れた画像視認性を確保した。

　 カラーコレクション機能を内蔵することで色あざやかな画質を再現。画像エンハンスト、アナリシス、スルー、スリープの各動作モードに対応。

　 ８０系ＣＰＵバスインターフェイスまたはＲＧＢインターフェイスに対応。８０系ＣＰＵバスインターフェイスによる間接アドレッシングまたは２線式シリアルインターフェイスでレジスタ設定が可能。