光学レンズ市場向けに環境試験特性向上の要求に応える優れた光学特性と耐熱性を有する新ブレードのTOPAS（環状オレフィン系コポリマ樹脂）

　ポリプラスチックスはこのほど、環境試験特性向上要求に対応する新しい光学レンズグレード「ＴＯＰＡＳ５０１３ＬＳ−０１」を開発、光学レンズ市場への本格参入を開始した。今後、携帯電話のカメラレンズ、ＤＳＣ用レンズなどの撮像レンズや、ピックアップレンズ、ｆ−ｔｈｅｔａレンズなどのレーザー系レンズへの展開を図り、光学レンズ分野で５年後にはアジア地区で１５００トンの販売を目指す。

　 環状オレフィン系コポリマ（ＣＯＣ）樹脂であるＴＯＰＡＳは、ＰＭＭＡ（アクリル）樹脂に匹敵する優れた光学特性とＰＣ樹脂と同等以上の耐熱性を有する。特にほとんど吸水しない高度な寸法安定性をはじめ、光学部品として重要な低複屈折、高剛性などで優れた特性を有し、光学分野で高い評価を得ている。

　 同社は、関連会社のドイツのＴＡＰ社（フランクフルト）と共同で、飛躍的に特性を改善した新グレード「ＴＯＰＡＳ５０１３ＬＳ−０１」の開発に成功、光学レンズ市場に本格参入したもの。

　 新グレードは、ＣＯＣ樹脂の課題である高温高湿環境試験後の光線透過率の低下を大幅に改善。さらに、優れた光学特性に加え透明材料の中で最高レベルの流動性を有する。このため、成形品のスプルーランナーのサイズを大幅に小さくでき、ランナー比率が高い光学レンズ部品のコストダウンに貢献。既に国内外のレンズメーカーで採用が決定している。