業界初の車載用ドットマトリックス10ケタ3行表示対応キースキャン機能付きＬＣＤコントロールドライバーＩＣ

　新日本無線は、車載情報機器のディスプレイ表示量の増大を受け、「１０ケタ３行表示対応」のキースキャン機能付きドットマトリックスＬＣＤコントロールドライバーＩＣ「ＮＪＵ６６２７」＝写真＝のサンプル出荷を開始した。サンプル価格は８００円。

　カーオーディオなど車載情報機器はデジタルラジオやデジタルオーディオ接続などの機能搭載により、ディスプレイに表示するテキスト量が増えている。また、時計やエアコンなどの表示をオーディオの表示と一体化させた「インフォメーションパネル」の採用も増えている。

　このような市場背景から、車載向けドットマトリックスＬＣＤドライバーを提供する新日本無線では従来の１行／２行表示タイプに加え、業界初の「３行表示対応品」の開発に着手。今回のサンプル出荷に至った。

　新製品は５×７ドット文字（キャラクタ）を１０ケタ３行表示し、１００個のアイコン（マーク）に対応する。

　また、携帯電話用ＬＣＤドライバーで培った技術を応用して、２４キー対応キースキャン回路、コントラスト調整用１６ステップ電子ボリューム、大型ディスプレイ駆動にも対応する２倍昇圧回路など、従来の周辺機能を内蔵し１チップ化。さらに３線式シリアルインターフェイス採用により、ＣＰＵとの接続ピン数を大幅に削減。外付け部品削減、配線の省略などシステムコスト低減に貢献する。

　動作温度範囲はマイナス４０―プラス８５度Ｃ。パッケージは、１６ミリ角高さ１.７ミリサイズのＱＦＰ１００―Ｇ１（ピンピッチ０.５ミリ）を採用している。