070405_04
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
4月5日 |
070405_04 |
アナログ・デバイセズ |
半導体集積回路 |
汎用リニアIC |
一般産業用 |
アンプ部とADC部を1チップ化 医療用超音波診断装置の画像処理向けアナログフロントエンド
アナログ・デバイセズ(ADI)は、医療用超音波診断装置の画像処理向けアナログフロントエンド(AFE)として、アンプ部とADコンバータ(ADC)部を1チップ化した「AD9271」を発表した。実装面積を大幅に削減し、システムコスト、設計コストの低減につながる。
「AD9271」は、従来、2チップ以上のディスクリートで構成していた超音波信号受信回路、8チャンネル分を1チップに集積化。ローノイズアンプ(LNA)、可変ゲインアンプ(VGA)、アンチエイリアシング(折り返し誤差防止)フィルター(AAF)、12ビットADCを内蔵する。
従来のマルチチップによるAFE回路に比べ、サイズを50%程度小型化できる。1チャンネル当たりの消費電力も115mWから175mWで、「競合ソリューションと比べ25%少ない」(同社)。
AD9271のアンプ部は「AD8335」、ADC部は「AD9222」とそれぞれ業界最高クラスのダイナミックレンジを誇る製品がベース。そのため、1チップ製品ながら「マルチチップ型の他社競合品以上のダイナミックレンジを誇っている」(同社)。動作速度は10MSPSから50MSPS。
また、新製品はプログラマブルクロック、データアライメント、デジタルテストパターン発生機能なども内蔵。連続波(CW)ドップラ超音波システム向け位相シフター付きクワッドプログラマブルI&Q復調器「AD8339」と接続できる機能も持つ。
パッケージは14ミリ角100ピンのTQFPでサンプル価格は動作速度に応じ40ドルから72ドルとなっている。
日本法人ホリゾンタルセグメントグループ松本眞明シニアマーケティングエンジニアは「持ち運びに優れるノートPC型のモバイル超音波装置は、画質を犠牲にせざるを得なく、診断に限界があった。1チップ化による部品点数の削減・小型化、低消費電力と性能を両立した。モバイル型にとどまらず、ユニット型のミドルエンド機への搭載も見込まれる」とする。
AD9271用の評価・リファレンスボードも提供している。
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