ノートPCなど小型・薄型が求められる機器のパワースイッチやモータードライバー向け全許容損失2.0Wの4540サイズのデュアルMOSFET

　ロームは、全許容損失２.０Ｗの４５４０サイズのデュアルＭＯＳＦＥＴ「ＭＰＴ６」を開発し、今月サンプル出荷を開始、８月から月産能力３００万個で量産に入る。

　前工程はロームつくば（茨城県）、後工程はタイのローム　インテグレイティッド　システムズ（タイランド）で行う。

　カーナビ、ポータブルＤＶＤプレヤー、ノートＰＣ、ゲーム機器など小型、薄型が求められる機器のパワースイッチやモータードライバー向けに供給する。

　ＮｃｈプラスＮｃｈ２チップ構成の「ＭＰ６Ｋ６１」（ドレイン・ソース間オン抵抗４０ミリΩ、ドレイン・ソース間電圧３０Ｖ、ドレイン電流５Ａ）など、「ＭＰ６Ｋ６２」（同２７ミリΩ、同３０Ｖ、同６Ａ）、ＮｃｈプラスＰｃｈ２チップ構成の「ＭＰ６Ｍ６３」（同４０ミリΩ、同３０Ｖ、同５Ｖと同マイナス３０Ｖ、同マイナス４.５Ｖの２品種）の４品種を取りそろえた。

　パッケージの裏面に放熱板を付け、パッケージからの放熱性を高め、熱によるＭＯＳＦＥＴの負荷を下げた。これにより、同社従来品の５０６０サイズＳＯＰ８パッケージ（５.０×６.０×１.７５ミリ）と同等の２・０Ｗパッケージパワーを４５４０サイズ（４.５×４.０×１.０ミリ）パッケージで実現できた。実装面積はＳＯＰ８に比べ約４０％削減、高さも１.０ミリで同約４０％低減した。

　新開発の低オン抵抗のＭＯＳＦＥＴを採用し、４５４０サイズの小型パッケージながら同社従来品ＳＯＰ８と同等のオン抵抗に抑えることができた。