070405_03
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
4月5日 |
070405_03 |
富士通研 |
光関連部品 |
光部品、光モジュール |
通信インフラ用 |
10ギガビット/秒のDWDM光伝送対応波長可変レーザー素子を開発
富士通研究所はこのほど、毎秒10ギガビットのDWDM(高密度波長多重方式)光伝送における波長可変レーザー素子の開発に成功した。また、これを世界で初めて小型XFPタイプの光トランシーバに搭載し、安定した波長可変特性と80キロメートルの光ファイバ長距離伝送を確認した。
10ギガビット/秒DWDM伝送方式に対応した波長可変光トランシーバで、小型のXFPタイプ実現では、波長制御が容易で低消費電力の波長可変レーザーおよび光変調器との機能集約が課題であった。
同社では、これらの課題を解決するためTDA−DFBレーザーと呼ぶレーザー光源と、これに光変調器を一体化した集積型レーザーを開発した。
TDA−DFBレーザーは、電流注入によりレーザー発光部の屈折率が変化することを応用した波長可変レーザーで、電流制御だけで波長が変えられるため、簡易な回路で出力波長を制御することが可能になった。また、レーザー温度は一定でよいことから、従来の半導体レーザーに比べ大幅な低消費電力化を実現した。
そして、このレーザー光源と光変調器を一体化した集積型レーザーを開発、XFPトランシーバに搭載してDWDM伝送に必要な80キロメートルの光ファイバ長距離伝送性能を評価したところ、標準化団体ITU−Tが定める100ギガヘルツ間隔で4波長分の安定した波長可変特性と良好な伝送特性を確認した。
同社では、08年度前半の製品化を目指し、性能向上などの研究開発を進めることにしている。
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