070313_04
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
3月13日 |
070313_04 |
アナログ・デバイセズ |
半導体集積回路 |
マイコン・DSP |
デジタル情報家電用 |
モバイル機器向けに低消費電力化とセキュリティ機能の強化を図ったDSP(デジタル信号プロセッサ)
アナログ・デバイセズ社(ADI)は12日、DSP(デジタル信号プロセッサ)Blackfin「ADSP―BF52x」を発表、5月からサンプル出荷を開始する。携帯メディアプレヤー、IP電話、IP対応カメラやモバイルTVなど、モバイル機器向けに、低消費電力化とセキュリティ機能の強化を図ったもの。
同社の戦略製品として、5月から試作品を出荷、08年1月からの量産開始を予定。
Blackfinは、マイコンとDSPの機能を1チップに集積、高い拡張性とソフトウエア・プログラマブルなプロセッサとしてデジタル民生分野で採用が進んでいる。
この日発表したADSP―BFxファミリーは、より広範アプリケーション領域での採用を目指して開発され、特に、モバイル系機器への搭載を狙う。
Blackfinの特徴であるダイナミック・パワー・マネジメント機能をさらに強化し、250メガヘルツでコア消費電力0.16mW/メガヘルツとファミリー最大の電力効率を実現している。
600メガヘルツ動作の高性能/低消費電力シリーズと、最高400メガヘルツまで動作する超低消費電力シリーズがある。
全製品とも、「Blackfin・Lockboxセキュア・テクノロジ」を組み込む。これにより、IP(知的財産)から電子商取引、ソーシャル・ネットワーキング・サービスまでを保護する次世代セキュリティ機能をデジタルメディア機器に提供する。
東京都内で行われた新製品説明会でトニー・ザローラ同社Blackfin担当プロダクトライン・マネージャは、「新Blackfinは、高性能を要するバッテリ駆動アプリケーション向け電子機器設計の課題に適合する。セキュア・テクノロジーを組み込み、モバイル機器に必要とされるセキュリティ機能を強化した。ベンチマークの結果でも競合他社に比べ優位性を確認できた」と述べた。
今回のDSP新製品は、台湾のTSMCの90ナノメートルラインで生産。同社は、「現在70ナノメートルプロセスによる新製品を開発中で、08年第2四半期にも発表する予定」(ザローラ・マネージャ)という。
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