入力電圧範囲が6-100Vと極めて広い業界初の電流モード降圧型コントローラ

　ナショナル　セミコンダクター　ジャパンはこのほど、テレコムや産業用制御アプリケーション、およびアミューズメント向けに、入力電圧範囲が６Ｖから１００Ｖまでの業界初の電流モード降圧型コントローラ「ＬＭ５１１６」を発売した。価格は３.２５ドル（１千個受注時の単価）。

　 ＬＭ５１１６は、最大１００Ｖまでの極めて広い入力電圧範囲と、１.２１５Ｖから８０Ｖのプログラム可能な出力電圧範囲を持っている。

　 ＰＷＭ制御回路のノイズ感度を低減したことで、入力電圧が高いアプリケーションで必要とされる、非常に小さいヂューティサイクルでの信頼性の高い動作が可能である。

　 エミュレートされた電流ランプは、５００キロヘルツでの動作時に２０対１を超えるＶｉｎ対Ｖｏｕｔ降圧比を実現する。また、スイッチング周波数は、外部クロック信号への同期動作が可能で、最大１メガヘルツまでユーザー・プログラマブルとなっている。

　 また、低静止電流のスリープ・モード時には、ＬＭ５１１６はディスエーブルになり、バッテリ駆動アプリケーションでオフ状態の最小ドレインを保つための総入力電流消費は、わずか１０マイクロＡとなっている。パッケージは、放熱を助ける露出ダイ・アタッチ・パッドを組み込んで電力を増大させたＴＳＳＯＰ−２０パッケージで供給される。