電波プロダクトニュース
061219_05
独自の安全技術を搭載した業界最高容量(2.9Ah)のノートPC用円筒形リチウム電池 松下電池工業は18日、独自の安全技術を搭載した業界最高容量(2.9Ah)リチウムイオン電池の本格量産技術を確立したと発表した。 同電池は今年4月に商品化を発表したノートPC用円筒形(18650サイズ)で、当初は月産能力が10万個だった。この半年間で、工法開発や量産技術を急速に進歩させ、このほど大阪・守口市の本社工場に同500万個の生産体制を構築した。 4月時点では松下電器の「レッツノート」シリーズへの採用のみだったが、この秋からは他の大手ノートPCメーカーの製品にも採用されているという。 新安全技術は、極板表面にHRL(ヒート・レジスタンス・レイヤー、絶縁性金属酸化物からなる耐熱層)を形成することにより、電池の内部短絡時の安全性を飛躍的に向上させるもの。万が一、電池内に導電性異物が混入して正・負極間で内部短絡が発生しても、わずかな発熱を起こすだけで短絡状態が終了するという。関連特許は119件(出願中を含む)。 同社はこれまで、電池内部への導電性異物の混入防止対策として(1)電池材料内の異物対策(2)工場内のクリーン化、などを実施した。また異物が混入した場合の対策として(3)強度の高いセパレータの採用(4)熱的安定性の高い材料の採用――などを実施してきたが「電池の高容量化に伴って化学反応エネルギーが増加するため、従来以上に内部短絡時の発熱・発火エネルギーも増加しており、新たな発想の安全技術の確立が必要になっていた」(同社)という。 近藤正嗣専務取締役二次電池社社長は「この技術が確立されたので、第2世代イオンと呼ばれるニッケル系リチウムを採用した高容量2.9Ahが実現できた。今後は2.9Ah円筒形以外にも、この技術を広げていき、09年度には当社リチウムイオン電池の半分以上をこのタイプにしたい」と語った。 |
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