電波プロダクトニュース



061003_09
 
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
10月3日061003_09 NHK 表示デバイス 液晶・プラズマ・CRT 一般民生用

画像ピッチ0.3ミリまで可能な超高精細プラズマディスプレイパネル


 NHKは2日、パイオニア、ノリタケカンパニーリミテッド、NBCと共同で、超高精細プラズマディスプレイパネル(PDP)を開発したと発表した。画面のキメ細かさを示す画像ピッチを、従来の半分である0.3ミリまで細かくすることが可能という。NHKが開発しているテレビシステム「スーパーハイビジョン」用薄型ディスプレイの実現に向けて、一歩前進したことになる。

  今回試作したのは、対角サイズ6.5インチ、画素数縦270×横480。NHKでは、家庭用として対角100インチ程度のスーパーハイビジョン薄型ディスプレイの実現の見通しを得ることができた、としている。

  スーパーハイビジョンの映像は、ハイビジョンの16倍の画素数を持つ。家庭用のディスプレイを実現するには、画素ピッチを現在市販されているPDPの半分程度まで細かくすることが求められていた。

  さらにPDPは、封入したガスの放電により発光させているため、画素ピッチを細かくすると、発光効率が著しく低下してしまい、従来と同程度の輝度を出すと、消費電力が大幅に増加してしまうという問題もあった。

  今回は、放電発光現象の解析用シミュレーション技術を開発。高いガス圧力を設定し、電力の幅や間隔を最適化することで、0.3ミリという小さい画素ピッチでも1ルーメン/ワット程度と、効率よく発光できることを実証した。

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