電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
10月2日061002_03 ローム 受動部品 抵抗器 一般民生用

金属板抵抗体タイプ1608サイズで業界初の定格電力0.25ワットの超低抵抗チップ抵抗器


 ロームは、金属板抵抗体タイプ1608サイズで業界初の定格電力0.25ワットの超低抵抗チップ抵抗器「PMR03」を開発した。今月にサンプル出荷を開始し、フィリピン工場(カビテ州)で11月から月産能力1000万個で量産を始める。独自の銅電極接合法、小片分割プレス法などを採用し、金属板抵抗体チップ抵抗器の小型化を実現した。金属板は、抵抗温度係数の小さい特殊合金のため、10ミリオームの超低抵抗、プラスマイナス150ppm/度Cの抵抗温度係数(TCR)を達成できた。携帯電話、ノートPCなどのバッテリ電流検出用や、小型化が求められる電源制御回路、過電流保護回路などに供給する。

 超低抵抗チップ抵抗器PMR03は、抵抗体に低抵抗の特殊合金金属板を採用した超低抵抗チップ抵抗器「PMRシリーズ」で培った独自の片面銅電極接合法をさらに進化させ、チップを小片化する分割プレス法などを工夫し、外形寸法精度を高めるなどして、1608サイズの小型チップサイズの量産化に成功した。

 1608サイズながら定格電力0.25ワット、10ミリオームの超低抵抗で抵抗温度係数プラスマイナス150ppm/度Cの業界トップ特性を確保した。

 アルミナ基板にスクリーン印刷で抵抗体を塗布する従来工法では、超低抵抗化、低抵抗温度係数に限界があった。また、金属板タイプでも、低抵抗の銅電極形成法に溶接などを採用しているため、小型チップ化が難しかった。

 PMR03は、これらの課題を解決し、携帯電話などの小型携帯機器のバッテリ電流検出用抵抗器で求められている小型化、超低抵抗化を実現した。今回の製造工法で、12サイズ「PMR10」(定格電力0.33ワット、抵抗値範囲5-10ミリオーム、抵抗温度係数プラスマイナス150ppm)、3216サイズ「PMR18」(0.5ワット、5-12ミリオーム、プラスマイナス150ppm)の金属板タイプチップ抵抗器を来夏にラインアップする予定。

 同社では、金属タイプチップ抵抗器を04年から量産。6432サイズ「PMR100」(定格電力2ワット)、5025サイズ「PMR50」(1ワット)、3225サイズ「PMR25」(同)の3品種を揃えノートPC、自動車や家庭用エアコンモーターなどの電流検出用に月産200万-300万個供給している。

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