電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
8月28日060828_03 NECエレクトロニクス 半導体集積回路 マイコン・DSP 自動車機器用

0.13ミクロンプロセス採用で従来比5倍の高速処理が可能な車載向け画像認識用並列プロセッサ


 NECエレクトロニクスは25日、NECとトヨタ自動車、デンソーの協力を得て開発した車載向け画像認識用並列プロセッサ「IMAPCAR」(アイマップカー)のサンプル出荷を開始した。従来に比べ5倍の高速処理性能を誇り、今秋発売予定のトヨタの新型車「レクサス・LS460」への搭載が決定している。

  IMAPCARは、1サイクルで4命令の同時実行が可能な演算ユニットを128個搭載。各演算ユニットは同時に並列処理し、毎秒1千億回の演算を実行できる。

  この処理性能により、標準ビデオレート(VGAサイズ、毎秒30フレーム)の動画中の歩行者や先行車、白線などの認識処理をリアルタイムに行える。また、画像認識機能はすべてソフトウエアで構成され、機能の追加、変更できる。

  製造プロセスは、車載向けでは先端となる0.13ミクロンプロセスを採用し2ワット以下の低消費電力を実現した。動作周波数は100メガワット。パッケージは500ピンABGAで、サンプル価格は2万円。

  採用第1弾となる「レクサス・LS460」では、ステレオカメラから入力された画像を同LSIが認識処理。処理したデータは別のコンピュータでミリ波レーダーの情報と複合処理され、衝突防止(プリクラッシュセーフティ)や車線逸脱防止機能を実現する。

  「IMAPCARにより、ミリ波レーダー単独では難しかった歩行者の検出が、より正確に行えるようになる」(トヨタ自動車車両技術本部第2電子技術部第24電子室・藤田浩一室長)。

  NECエレクトロニクスの矢野陽一第四システム事業本部長は「IMAPCARは車載用途以外にも各種監視システムやFA機器、ロボットなど一般用途にも応用できる」とし今後、トヨタグループ以外の自動車・電装メーカーや各種機器メーカーへの拡販を展開していく。

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