電波プロダクトニュース
060526_01
厚さ2.5ミリの超薄型HDDに搭載可能な高さ1.83ミリのピボットユニット ピボットユニットは、HDDヘッド部のスイングアームが滑らかに読み書き動作を行えるよう支持する部品。 これまで高さ2.4ミリメートルのものが最小で、HDD搭載型CF(コンパクトフラッシュ)カードのタイプT(厚さ3.3ミリメートル)で使用されてきた。新開発の極小ピボットユニットは、タイプTより薄い2.5ミリメートル厚のHDDへ搭載が可能。 今回、ピボットユニットを構成する軸受けの設計を変更し、世界最小高さを実現した。これまで軸受け内の潤滑油の外部飛散を防止するため、カバーを外付けしていたが、軸受け自体にシールドを設け余分な高さを削減。また、ナノファイバで強化した樹脂を用いた最小肉厚0.1ミリメートルの極薄の保持器を適用し、軸受けの内輪幅を縮めた。 一方、軸受けの鋼球サイズを最大化、従来の最小高さ品と比べ約25%耐衝撃性が向上。また、樹脂製の保持器を採用したことで、金属保持器より摩擦が低減し、従来最小高さ品と同レベルの低トルクを実現。 1.8インチ以下のHDDは今後、携帯電話などでテレビ番組の録画が普及することなどで、需要が拡大するとされ、各社で携帯端末に搭載可能な超薄型HDDの開発が行われている。 |
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