電波プロダクトニュース
060412_04
携帯電話等の内蔵用10ミリ角で1モジュール化を実現した世界最小のFMトランシーバ 新潟精密は11日、世界で初めてフルCMOSで商品化に成功したFMラジオIC「NS953」(豊田自動織機と共同開発)と、自社開発のフルCMOSのFMトランスミッタIC「NS73」の2種類のICを使用し、世界最小のFMトランシーバ(送受信)モジュール「NS9573M」を商品化したと発表した。携帯電話などへの内蔵用に開発したもので、10ミリ角の超小型1モジュール化を実現。RF部とベースバンド部をフルCMOS1チップ化することで、超小型化や低コスト化を実現する。 携帯電話やMP3プレヤーへのFMラジオ搭載が本格化し、さらに昨年頃から、携帯電話やMP3プレヤーなどの音楽をFMトランスミッタを使用してカーステレオなどのオーディオ装置で再生する動きがでてきている。こうしたニーズに対応し、同社では自社の持つ両方のICを、高密度実装技術と両ICの外付け部品の一部を共有させるなどして、送受信が可能な超小型FMトランシーバモジュールを開発したもの。 フルCMOS1チップ化の開発にあたっては、独自の低周波(1/F)ノイズ低減法の実現により、RF部とベースバンド部を同じCMOS上に1チップ化を可能とし、その際にデジタル回路のノイズがRF部に悪影響を及ぼす問題も回路設計、回路配置、配線、そのほかのノウハウによりクリアした。 過電流の影響を受けにくいスパイラル構造を開発し、スパイラル・インダクタをICに内蔵。外付けの大容量コンデンサ不要だ。 同社は、これらの各種フルCMOS基本特許を約130件提出済み。 今月からサンプル出荷を開始し、国内外の携帯電話やMP3プレヤーメーカー向けに受注を開始する。サンプル価格は1千円。売上げ計画は、初年度10億円、2年目20億円。 |
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