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厚さ28ミリで従来品（36ミリ）並みの性能の高性能ファンユニット
同社は、１５年ほど前に静音性に優れたファン（シロッコファン、ブロアファン）の研究に着手。風の流れの解析などの研究を通じて、乱流を抑え、高性能・低騒音を実現する独自の羽根形状のファン開発に成功し、自社の浴室衣類乾燥機や、ハンドドライヤなどに搭載するとともに、１０年ほど前から、ファン単体での外販もスタートしている。 ＴＯＴＯファンユニットとして標準品の品揃えを行い、100/75/60/45ミリ角タイプをラインアップ、プロジェクタやリアプロジェクションＴＶ向けを中心に販売を拡大している。 ＴＹＦ１５０は、既存品のTYＦ106-A/Bの形状を変えず、２３％の薄型化を図ったもの。薄型ながら、TYＦ106-Bと同等の最大風量を維持し、最大静圧は２２％向上、騒音値も、既存品と同等の静音化を達成している。ＴＹＦ１０６からの置き換えが可能な形状。 主な仕様は、定格電圧１２ボルト。外形寸法92.7×103×28ミリメートル。最大風量は0.64立方メートル/min。最大静圧２１０Ｐａ。定格（最大風量時）は、電流0.51アンペア、入力電力6.1ワット。騒音４４デシベル。重量１８０グラム。 同社では、ファンユニットの静音化ニーズに対応し、風切り音が起きない乱流騒音のない羽根形状や、コアの形状を変更することで、電磁ノイズを低減し、モーター音を低減する設計などを工夫することで、静音化を追求している。 現在は、プロジェクタやリアプロ向けを中心に、ファンユニットを展開しているが、今後は「ＯＡ機器や家電製品などの市場にも展開していく」（機器事業部水電商品部）という方針で、２４ボルト仕様品や、モーターのＰＷＭ制御などの開発も進めていく計画。また、80℃対応耐熱仕様ファンの開発も進める。 | |||||||||||||
