電波プロダクトニュース
060315_02
記録密度が170ギガビット/平方インチのHDD用トンネリングMR薄膜ヘッド アルプス電気は14日、170ギガビット/平方インチの高密度記録HDD用トンネリングMR薄膜ヘッド「HRUHMシリーズ」を開発、06年度上期から本格量産を開始すると発表した。同社独自設計により、読み取り側に高信頼性のトンネリングMR、記録側には垂直ヘッドを採用し、高記録密度化と高感度を実現。1プラッタ当たり200-250ギガバイトの高容量HDD(3.5インチHDDの場合)に対応する。 トンネリングMR素子は、強磁性層に絶縁体が挟まれる構造で、そこに磁界をかけることで、電気信号が絶縁体を通り抜ける事象(トンネル効果)を応用する。トンネリングMR素子の絶縁層の厚さは、数ナノメートルと薄く、低抵抗で安定した膜が求められていた。 同社は、磁気記録事業で培ってきた材料技術、およびこれまでのMRヘッド、GMRヘッドの開発・生産で深耕したプロセス技術により、低抵抗トンネリング素子を実現。 さらに、記録ヘッド部では、記録面に対して、従来の長手方向から、垂直方向に記録することによって、記録密度を高めた垂直記録方式を採用し、さらなる高記録密度を実現した。小型フェムトスライダ採用により、低浮上化に対応している。 生産体制は、磁気デバイス事業部長岡工場(新潟県長岡市)で、ウエハー加工およびスライダ加工を行い、アセンブリは中国の無錫アルプス、および寧波アルプスが担当。同社のMRヘッド全生産に占めるHRUHMシリーズの構成比は、06年度上期は5%程度を計画しており、06年度下期以降、市場動向に合わせて増強していく方針。 |
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