電波プロダクトニュース
060310_01
900ボルトの耐圧を持ちオン抵抗を世界最小の3.1ミリオーム平方センチに抑えたSiCパワーMOSFET
ゲート絶縁膜の材料、形成方法を変え、エレクトロンのチャネル移動度を同社従来品のSiCパワーMOSFETの3、4倍に速めた。セルピッチもこれまでの16マイクロメートルから10マイクロメートルに微細化した。ゲート長は従来のまま。電界集中が起こりにくいガードリング構造を用いた。 これらにより同社従来品の1000ボルト耐圧で7.15ミリオーム平方センチメートルと世界最小だったオン抵抗を3.1ミリオーム平方センチメートルにまで下げた。SiCプレーナ型DMOSの限界に近づけ、SiC本来の物性を引き出した。 エピ設計を工夫すれば今回と同程度のオン抵抗で耐圧を1500ボルト程度まで高められるとみている。0.9ミリ角チップの試作品で3-5アンペアの大電流を流せた。06年中にエンジニアリングサンプルを出荷し、ユーザーの要望を聞きながらモーター用や電源・インバータ用などに量産時期を検討していく。 3.1ミリオーム平方センチメートルのオン抵抗は900ボルト耐圧クラスのシリコン(Si)-DMOSに比べ約80分の1。Si-coolMOSやIGBTと比較しても約6分の1にあたり、チップサイズもそれぞれの80分の1、6分の1にできる。 SiCパワーMOSFETは、Si系パワーデバイスに比べ電力変換時の損失が少なく、電源や民生機器の小型、高効率化が図れる。ハイブリッド車に応用すれば走行距離を大幅に延ばせる次世代パワーデバイスとして注目されている。 |
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