電波プロダクトニュース
060307_03
異常時に短時間で遮断可能な大型電動パワーステアリング用大容量遮断・小型リレー
開発品は、新世代の大型電動パワーステアリング用に使用する「二重安全」用遮断リレー。第一電機とウチヤ・サーモスタットは、3年前から同リレーの共同開発に着手し、第一電機の民生/産業用リレー技術とウチヤ・サーモスタットのサーモスタット技術を融合することで、このほど開発に成功したもの。 EU型リレーは、新開発した「M型バネ機構」と「デュアル・スプリング・メカニズム(DSM)」で、しなやかなコンタクトを実現した小型・高性能な車載用リレー。競合品と比べ、小型形状ながら遮断性能、端子間接触抵抗、耐振特性、耐衝撃性、寿命、使用温度条件、サイズ、重量などで業界トップの優れた性能を有している。国内・海外特許出願中。 製品ラインアップは、電源リレー「EU1型」(1極)とモーターリレー「EU2型」(2極)を用意。モーターリレー「EU3型」(3極)の開発も進める。 自動車パワーステアリングの電子化を進めるうえで、異常時に大電流を短時間で遮断できる新タイプの大容量遮断リレーの開発が求められていた。EU型リレーは、こうしたニーズに対応し、新しい概念の採用により開発したもの。EU型リレー(EU1型)の仕様は、遮断電流50ボルト/400アンペアDCに対応し、機械的寿命100万回、端子間抵抗は、ライフテスト後でも1ミリオーム以下を保証。接触圧力は、従来のリレーの5-6倍を実現し、耐振動性能にも優れている。外形寸法は、32×17.5×18ミリメートル、重さ24グラム。 開発に当たっては、「リレーの開発思想に新しい概念を取り入れ、約80作目でようやく成功した」(両社)という。 同リレーの使用により、排気量2千CC以上の乗用車でも、シンプルなシステムで電動パワーステアリングを構築できる。用途は、モーターアシスト(電動パワステ)、メーン電源、ハイブリッド車ほか、高容量遮断を必要とする機器。 両社では、07年半ばからEU型リレーの量産開始を予定しており、当初は、国内顧客向けに供給し、その後は、国内外の市場に向けた水平展開を図っていく。開発は両社で行い、生産は第一電機、販売は基本的にはウチヤ・サーモスタットが担当する。 売上げ計画は、量産開始から5年間で10億円程度、その後の5年間で30億円程度を目指す。 |
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