電波プロダクトニュース
060302_01
デジタル家電統合プラットフォームを採用したホームAV用システムLSI
デジタルTVやデジタルTVチューナ内蔵DVDレコーダなどのバックエンド部を1チップ化した。05年10月のパーソナルAV用(SDカードムービーに搭載)、今年2月の携帯電話用(ワンセグ対応3G携帯電話に搭載)に続くUniPhierシステムLSIの第3弾。 06年度中に魚津工場で量産(前工程と後工程)を開始する。デジタルTVやデジタルTVチューナ内蔵DVDレコーダなどの06年度モデルに供給する。 開発したホームAV用システムLSI「MN2WS0030」は、90ナノメートルCMOSプロセスを用い、1億3千万トランジスタを集積した。953ピンHS-BGAを採用。電源電圧内部1.2ボルト、I/O3.3ボルト、1.8ボルト。 UniPhierプロセッサは、IPP命令配列プロセッサとDPPデータ並列アクセラレータ、専用ハードウエアエンジン(MPEG4エンジン、H・264エンジン)からなる。 HDTVの2チャネル同時デコードと高画質記録を実現。HDTVサイズのH・264もサポートした。 CPUは民生用システムLSIでは世界初となる対称型マルチプロセッサ(動作周波数300メガヘルツ、MMU、FPU内蔵)を採用した。Linuxなどのマルチプロセッサ対応OSを使えば、マルチプロセッサを意識せずにプログラミングできる。 グラフィックスエンジンは3次元/曲面描画対応、三角形分割処理機能を持つ。ストリームコントローラは5ストリーム、150Mbpsの高速同時処理のほか、10方式高速暗復号エンジン機能、著作権保護処理機能を実現した。 デジタルハイビジョン放送を2チャネル同時受信可能なデジタルTVは、これまで1チップデジタルハイビジョン用LSI、普及版1チップデジタルハイビジョン用LSI、映像合成LSIの3チッププラス3種類のメモリーが必要だったが「MN2WS0030」と1種類のメモリーだけでよい。デジタルハイビジョン放送を受信・録画可能なDVDレコーダも1チップデジタルハイビジョンシステムLSI、DVDレコーダ用システムLSI、映像合成LSIの3チッププラス3種類のメモリー構成を「MN2WS0030」と1種類のメモリー構成にした。 今回のホームAV用の量産化で、UniPhierが対象としているホーム/カーAV用、パーソナルAV用、携帯電話用の3系統のシステムLSIが出揃った。今後、UniPhierの特徴である拡張性に富んだスケーラブルなハードプラットフォーム、商品分野間でソフト再利用が可能なソフトプラットフォームのアーキテクチャによって3系統で最適なハード展開を図っていく。 |
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