電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
2月17日060217_01 IDECオプトデバイス 半導体素子 光半導体 一般民生用

15ミリ角x厚さ1.1ミリで蛍光灯並みの演色性を確保した超高輝度白色LED



IDECのグループ会社IDECオプトデバイス(京都府長岡京市、太田勉社長)は、15ミリ角、厚さ1.1ミリの超高輝度白色LEDを開発し、20日から「IDECサンシャインシリーズ」として発売する。光束290ルーメン(消費電力3・5ワット)、発光効率83ルーメン/ワットの「Sグレード」と、同720ルーメン(同10ワット)、同72ルーメン/ワットの「Mグレード」の2タイプを取り揃えた。ともに色温度6000Kプラスマイナス1000Kを実現。演色性(Ra)も72と蛍光灯並みを確保した。

新開発の超高輝度白色LEDは、モリブデンを銅で挟んだ複合金属板3層と、セラミックス板3層の6層からなる15ミリ角、厚さ1.1ミリの低熱抵抗複合金属基板の中央部(φ12ミリ)に、豊田合成の青色LEDベアチップを27個格子状に実装。黄色のシリケート系蛍光体で封止したマルチチップタイプ。

青色LEDの青色光の一部は蛍光体を透過し、一部は励起光として波長変換材料の蛍光体に吸収された後、黄色の波長に変換されて黄色に蛍光発光する。この青色光と黄色光が重なって白色に発光する。

青色LED励起による波長変換表示技術は、98年に商品化した白色集合表示灯「λコンバータ」で培ったIDECの独自技術を用いた。3.0℃/Wと放熱性に優れた低熱抵抗複合金属基板、シリケート系蛍光系は海外メーカーとの共同開発品。Sグレードは、チップサイズ0.3ミリ角の青色LEDベアチップ、Mグレードは、同0.6ミリ角の青色LEDベアチップをそれぞれ用いた。電極には銀パラジウムを採用した。

Sグレード、Mグレードともに、1.1ミリの超薄型に加え、0.9グラムと軽量。実装もハンダ付けのほか、アールをつけた四隅をプラスねじで固定するねじ止めが可能。Sグレードがサンプル価格4000円、量産価格2000円から。Mグレードが同8000円、同4000円から。

IDECオプトデバイス福崎事業所(兵庫県神崎郡)で3月に月産1万個で量産を開始する。照明器具用をはじめ、車載用、医療用、光触媒用、UV照射用などの光源としての需要を見込んでいる。06年度には、年間10万個(売上高4億円)、07年度には、同30万個(同8億円)の出荷を見込んでいる。

今回の一連の技術を用い、06年度上期には、赤黄色のシリケート系蛍光体を採用した「電球色LED」と、UVLEDベアチップを実装した「UV-LED」を「IDECサンシャインシリーズ」にラインアップする予定。

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