060208_03
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
2月8日 |
060208_03 |
東芝 |
半導体集積回路 |
メモリー |
一般産業用 |
読書き速度200メガバイト/秒の世界最速64メガビットFeRAM
64メガビットFeRAMの回路構成(模式図)
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東芝は7日、1秒当たり200メガバイトの読み書き速度で64メガビットを実現した世界最速・最大容量のFeRAM(強誘電体メモリー)の開発を発表した。
FeRAMは、電源を切ってもデータが消えない不揮発性と、高速読み出しを両立できるメモリーとして注目されている。
新開発のFeRAMは、高集積を実現するため線幅130ナノメートルの微細加工、メモリーセル面積を削減する独自のチェーン構造、信頼性を高める新回路技術を導入した。
回路技術においては、微細化に伴う干渉ノイズ発生対策として隣接する2配線を切り替えながら交互に動作、配線列が常に1本置きに動作する配線構成とした。これにより、間にはさまれた固定配線が、配線間の干渉ノイズに対する壁となり安定動作を実現する。
また、エラー訂正用の高速なECC(エラー・チェッキング・アンド・コレクティング)回路を搭載し、データの信頼性を向上。ECC回路搭載と同時にエラー訂正動作に疑似的な書き込み処理を取り入れ、書き込み動作とエラー訂正を並列化する制御方式を導入。エラー訂正動作の追加で全体の書き込み処理時間が、通常30%増大するところを約15%増に抑え、さらに、簡略な手順で複数のデータを連続転送できる処理方式のバーストモードを採用。
同社では、新開発のFeRAMをベースに、高性能なデジタル携帯機器やコンピュータ向けなど、幅広い分野での実用化に向け研究開発を継続していく。
今回の成果は、米サンフランシスコで開催中の「ISSCC2006」で6日、発表。
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