060207_02
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
2月7日 |
060207_02 |
ミップス・テクノロジーズ |
半導体集積回路 |
マイコン・DSP |
一般民生用 |
組込み用途向けマルチスレッドに対応したMIPS32ビットコア「34Kファミリ」
34KTMコアの簡単な概要
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ミップス・テクノロジーズ(日本法人=中上一史日本支社長)は6日、組込み用途向けCPUコアとして、初めてマルチスレッドに対応したMIPS32ビットコア「34Kファミリ」を発表した。年内にも民生機器、通信機器向け半導体製品に搭載される。
800メガヘルツで動作
新コア「34K」は、同社の高性能コア「24KE」ファミリに比べ、60%程度処理性能が向上している。また、コアが占有するダイサイズは90ナノプロセス、32キロキャッシュメモリー×2搭載時でおよそ7-8平方ミリ程度で「24KE」の114%程度の面積で収まる。
動作周波数は、90ナノプロセス採用時で500-800メガヘルツを誇り、500メガヘルツ時650ミリワットの低消費電力性能を達成している。
新コアの最大の特徴は、複数の処理(スレッド)の並列処理が可能な点。パイプラインを効率的に使用できる。
従来、メモリー遅延の影響で、性能が抑制されていた用途などで大幅な性能向上が期待できる。
また、1つのコアで複数のOSを作動させることができるほか、DSP命令処理にも対応し、システム全体でのコスト低減が図りやすい。
処理の優先順位に応じてプロセッサリソースの動的な割り当てを行う「QoS回路」で、組込み用途に必須なリアルタイム性能を保証する。
中上支社長は「34Kは、効率性を追求してきたMIPSの最上位コアとなる。今後は高性能コアとして、マルチスレッド(34Kシリーズ)、シングルスレッド(24Kシリーズ)の2つのラインを並行して開発していく」と話している。
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