電波プロダクトニュース
060125_02
3.7キロワット定格モータを駆動できるシリコンカーバイド基板を使ったMOSFET型インバータ 三菱電機は24日、シリコンカーバイド(SiC)基板を使ったMOSFET(金属・酸化膜・半導体電界効果トランジスタ)型インバータで、3.7キロワット定格の高出力モーターの駆動に世界で初めて成功したと発表した。 同社は04年から、耐圧1200ボルト、電流1アンペア級でオン抵抗率12.9ミリオーム平方センチメートルのSiC-MOSFETの試作を進めている。 今回、セルサイズの最適化などにより、オン抵抗率を従来比22%減の10ミリオーム平方センチメートルまで低減させ、構造やドーピング濃度などの工夫により高電圧使用時の特性を安定させ、耐圧1200ボルト、電流10アンペア級のSiC-MOSFETを開発。さらにSiC-SBD(ショットキー障壁ダイオード)と組み合わせてパワーモジュールを作ることに成功した。 これを搭載したSiCインバータで、3・7キロワット定格のモーター駆動に成功し、さらにシリコンを用いたインバータと比べて電力損失を54%低減できることを実証した。 先端技術総合研究所パワーエレクトロニクスシステム開発センターの小山正人センター長は「インバータの応用分野が広がりを見せる中、電力損失の問題が深刻化している。現在主流のシリコンを用いたパワーデバイスは、この20年間で電力損失を3分の1まで抑えてきたが、近年その限界を迎えつつある。今回の成果により、シリコンよりもさらなる損失低減が図れるSiCを使ったインバータの実用化が大きく前進した」と話す。 |
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