電波プロダクトニュース
040928_01
有機ELディスプレイ携帯端末機器向け、11月から量産。 ロームは11月から有機ELディスプレイの量産を開始する。カラー化方式に構造が簡単な低分子タイプのRGB塗り分け方式を採用したパッシブ型有機ELディスプレイで、まず、携帯端末機器のサブ表示用にエリアカラーの1.1型から量産する。 生産は京都本社で前工程、後工程ともに行う。すでに月産能力30万個(1.1型換算)の量産体制を整え、月産2000個(1.1型換算)で立ち上げる。最大4型まで供給可能。 ドライバーICを内製化できる強みを生かし、携帯電話機やゲーム機など携帯端末機器の市場開拓を進め、来秋には月産30万個(同)のフル生産を予定している。 また、モノカラー、フルカラーもパッシブ型で携帯端末機器やカーオーディオ機器などの中小型市場を狙い、来秋をメドに量産する計画。カラー化方式はモノカラーがエリアカラー同様、RGB塗り分け方式を用い、フルカラーはRGB塗り分け、カラーフィルター、色変換の3方式のなかで検討を進めている。 01年3月に米国イーストマン・コダック社と有機ELディスプレイ(パッシブ型)の特許契約を結び、パッシブ型有機ELディスプレイの商品化に向けて研究開発、試作評価を続けていた。 国内外の携帯電話機などに供給しているSTN液晶ディスプレイやTN液晶ディスプレイの量産技術、半導体デバイスをベースに、表面処理加工技術、高真空有機薄膜形成技術、高品質封止技術により、特許契約締結から3年半という短期間でパッシブ型有機ELディスプレイの量産にこぎつけた。 量産する低分子タイプの1.1型パッシブ有機ELディスプレイは表示寸法19.16×12.76ミリ、ドットピッチ0.20×0.20ミリ、ドット寸法96×63ドット。表示色はメインディスプレイ部がブルー、アイコン表示部がグリーンおよびオレンジ。64分の1デューティ、TCP構造。 輝度70カンデラ/平方メートル、コントラスト1000対1、応答速度20μ秒。70カンデラ/平方メートル全点灯表示時の消費電流を業界トップクラスの6.5ミリAに抑えた。従来より長寿命化を図った。ディスプレイパネル外形寸法28.1×21.5×1.65ミリ。コントローラー内蔵型ドライバーICを搭載したディスプレイモジュール重さ3グラム。 |
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