電波プロダクトニュース
040708_01
ノイズフィルター 信州大学工学部(野村彰夫学部長)と日置電機(日置勇二社長)は6日、信州大学工学部総合研究棟大会議室で電子機器用超広帯域ノイズフィルターの開発成果を発表した。冒頭信州大学工学部野村彰夫工学部長は「スイッチング電源の雑音を取り除くノイズフィルターのニーズが高まっている中、電源の小型化が一番遅れている。本製品(電子機器用広帯域ノイズフィルター)は、幅広い分野への応用も見込める」とあいさつした。 研究開発の概要について、信州大学工学部佐藤敏郎助教授が、開発の背景および電子機器の電源構成などについて説明。磁性体・誘電体ハイブリッド高周波デバイスに関しては1997年から信州大学工学部で研究開発をスタート。「従来のデバイスに比べ新規デバイスは、L、Cからなる回路をデバイスで代替できる」と話した。 続いて、開発内容の詳細について日置電機開発部柳沢浩一主任研究員が説明した。超広帯域フィルターの概要について話し「従来のフィルターは周波数が高くなると必ず性能が落ちた。分布定数フィルターはコンデンサーとインダクター(コイル)が一体になったフィルターで性能を落とす成分をも機能の一部として利用することができる」とした。 信州大学と日置電機が共同開発した中で「開発・試作の大幅なスピードアップが最大の成果」と話し、新たに開発した特性解析/設計手法で、パソコンベースで従来数カ月ないし数年を要していたものが、短時間(数秒ないし数分)で解析/設計が可能になったという。 なお、製品は1年以内にサンプル出荷し、2年以内に月産1万個体制まで持っていく。ラインアップ要求によっては月産数万個も視野に入れている。 |
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